近年注目される6時間透析よりも、長時間(8時間)透析+自由食を推奨する理由

近年注目される6時間透析よりも、
長時間(8時間)透析+自由食を推奨する理由

近年、透析時間を延ばすことによるメリットがようやく認められ始めてきたところであり、従来の4時間透析から6時間透析に舵をきるクリニックが増えています。4時間よりも長い時間透析を行うために、6時間透析が長時間透析と呼ばれることもあります。

しかしながら、長時間透析情報館では6時間ではまだ透析不足であると考えています。
まず、8時間と6時間の差については、小分子及び中分子尿毒素の除去量のデータから、6時間以降の2時間も尿毒素の除去が可能なことが推察されます。

小分子及び中分子尿毒素の除去量小分子及び中分子尿毒素の除去量

透析不足ということは、つまり6時間透析では「自由食」を行うことができません。
対して、十分な透析が可能となる長時間(8時間)透析は必ず「自由食」とセットとなります。食事制限のストレスを抱えなくてよいのも大きなメリットですが、薬づけや検査づけにせず、一般の人と同じ生活に限りなく近づけることが実現可能となるのです。QOLの向上を前提としている長時間透析情報館では、長時間(8時間)透析を推奨しております。

長時間(8時間)透析+自由食を推奨しています長時間(8時間)透析+自由食を推奨しています

透析とは、大切な「治療法」であり、
透析者が付き合い続けなければならない「生活の一部」でもあります。
「透析を選ぶ」ことは「生き方を選ぶ」ことに繋がります。
長時間透析情報館は、透析者ひとりひとりの人生に最適な選択肢が選ばれることを願っています。