一般的な透析(4〜5時間×週3)と厳しい食事制限(とくに食塩制限)の標準的な透析治療を受けている透析者は通常、やせ細ってしまっています。このような透析者は透析期間が長くなると、一層の体重減少が見られ、さらに皮膚の色が黒くなり透析者特有の顔色と体型になってしまいます。
痩せてしまうことで、体全体の細胞の容積が減り、食事として摂取したナトリウム(Na)や水が本来、吸収される筋肉と皮膚(皮下細胞)に取り込まれず、細胞外液(血漿と間質〜リンパ液)に蓄えられ、この細胞外液量の増加により高血圧が引き起こると推測しています。(図1)
※確証となるメカニズムの発見などのため、名古屋大学の研究室とともに調査・研究を行っております。
図1