大小さまざまな尿毒素をろ過

解説でわかる長時間透析

大小さまざまな尿毒素をろ過

更新日
-
追加日
2021.08.01

主流となっている透析(4〜5時間×週3)の倍、8時間という長時間透析をすることで、高血圧の原因となる大小さまざまな尿毒素を取り除くことができます。とくに大きめの尿毒素は、透析時間に比例して除去されるため、透析時間が長いほど除去できる量が増加すると考えております(図1)。

図1図1

短時間透析は除去しづらいのは、大きな尿毒素や、タンパク質と血管内で結合している尿毒素だと仮説しております。このような尿毒素は長時間の透析によって、除去できると推測し、現在、メカニズムなどを研究しています。

小さい尿毒素(尿素窒素やクレアチニン、尿酸など)も栄養素(アミノ酸など)と同様に、血液流量によって除去量が変動します。つまり高い血液流量で血液を循環させてしまうと、栄養素のロスも多くなってしまう傾向があると推測しています。そのため、長時間透析では、低血液流量を採用しています。

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※内容はすべて実例に基づいておりますが、実感には個人差があります。

透析とは、大切な「治療法」であり、
透析者が付き合い続けなければならない「生活の一部」でもあります。
「透析を選ぶ」ことは「生き方を選ぶ」ことに繋がります。
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